ギャップの抽出
引っ越しがうまく行かなかった。
さて、何が問題だったのか?
え?知らないよ。
そこはうまく設定してよ。
まぁ、知り合いが
「引っ越しに失敗したー。なんで失敗したかわからないー。」
みたいなシーンをイメージしてよ。
まずは、
「どうしたの?」
って感じでヒアリングすると思うじゃん?
あー。そんな感じの設定で行くんだね。
じゃーまず、ヒアリング結果。
「1週間でいろいろ手配して荷造りして、輸送は業者に頼む想定だったんだけど、
手配とか荷造りとかが思ったよりも大変で業者が来た時もまだ終わってなくて、追加料金取られるわ、結局忘れ物するわでダメダメだったんだよー。」
うわー。
てゆーか、ちゃんとやれ!
って一蹴しちゃう?
こらこら。それだと「なぜなぜ分析」のスタートラインにも立てないでしょ。
まずは「あるべき姿」と「現状」のギャップを抽出する。
例えば?
そーだなー。
■あるべき姿
期間:1週間
作業:手配、荷造り
委託:輸送は業者
完了状況:すべて漏れなく輸送及び配置完了
■現状
期間:1週間
作業:手配、荷造りは期日が来ても完了できず
委託:輸送は業者
完了状況:忘れ物あり。
■ギャップ
作業:期日内に完了できず
完了状況:忘れ物あり
おー、ってことは原因は期間が足りなかった!
いきなり原因に飛ばない!
確かに「期間が足りなかった」ってのは原因の一つの可能性は高いけど、
他にもなんかあるかもしれないよね。
そうだけど、これ以上はわからなくない?
ここで「どこ」の話になる。
「どこ」の抽出
まず、引っ越しってのを分解してみる。
ロジックツリーを使用すると良いね。
ロジックツリーって何?
wikipediaには載ってなかったんで、goo辞書から持ってきた。
logic tree
goo辞書より
MECEを意識して、上位概念を下位の概念に分解していく際に用いられる思考ツール。問題解決の場面で、本質的な問題がどこにあるのかを絞り込む場面や、本質的な課題に対して解決策を考える場面などに用いられる。 ロジック・ツリーで考えるメリットは、次の4つに集約される。 ①システマチックなアプローチによる思考のスピードアップ ②全体像を見ることへの意識づけ、および思考の幅の広がり、見落としの減少 ③第三者への説明のしやすさ ④後に振り返った時の反省のしやすさ
MECE?
これもgoo辞書から。
MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)
Mutually Exclusive Collectively Exhaustiveの頭文字を取ったもので、「モレなくダブりなく」という意味。MECEは、物事を分解し、構造化して考える際、その完成度を確認するのに役立つ。例えば、トラブルを解決する場合、状況を調べて問題箇所を特定する必要がある。その際、いくつかのポイントに分解して考えることが重要になる。この分解にモレがあると重要なポイントを見落とすし、ダブりがあると効率よい分析ができない。 ビジネスで用いられる代表的なMECEに、「3C」「PEST」などがある。
・・・。
まぁ、物事を分解するツールとしてロジックツリーってのがあって、
ロジックツリーを利用する際の注意点にMECEという「漏れなくダブりなく」を意識しながら分解しなさい。
ってことだね。
「漏れなくダブりなく」って難しくない?
特に良くわからないところだと。
うん。難しい。
あくまで「漏れなくダブりなく」を意識するってことだけなんで、
その結果が完全な「漏れなくダブりなく」である必要はない。
ただし、「漏れなくダブりなく」を全く意識しないと収拾がつかないロジックツリーになるんで、
それを可能な限り避ける努力をすれば良いと思うよ。
うーん、とりあえず努力はするよー。
まぁ実際にやってみよう。
引っ越しをロジックツリーで分解するとこうな感じになる。
うわ!
結構あるな。
これで全部書き出したとは言い難いし、
当然、MECEかと問われると自信は全く無い。
まぁ問題点を抽出する分にはOKとしよう。
で、問題点は「どこ」だと思う?
うーん、手続きと荷造りで手間取ったって言ってたから、
そこ中のどこかかなー。
忘れ物の話もあったけど、これは荷造りに含まれる感じかな。
そうだね。
まずは手続きと荷造りにフォーカスしよう。
次は「なに」について。
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