はじめに
※ 本記事の以下を親記事とした子記事に位置付けられる。
https://www.simulationroom999.com/blog/physical-value-conversion/
前回までに以下の関数を導出した。
- 体積ベース流速から質量ベースの流速へ変換。
- 流速から流量への変換。
これらを合成して、エアフロメータから吸気流量を算出する。
吸気流速吸気流量変換
![吸気流速V_air[L/sec]、F(x)、G(x)、吸気流量G_air[g]、吸気流速V_air[L/sec]、吸気流速M_air[g/sec]、体積質量変換、流速流量変換](https://www.simulationroom999.com/blog/wp-content/uploads/2020/04/04_求め方2-1024x113.png)
体積質量変換関数\(F(x)\)は以下。
$$F(x)[g/sec]=(1.210[g/L]×x[L/sec])$$
流速流量変換関数\(G(x)\)は以下。
$$G(x)[g]=0.001[sec]×\displaystyle \sum_{n=1}^{24}x[g/sec]$$
これらを合成した変換関数\(H(x)\)は以下となる。
$$H(x)=G(F(x))$$
$$=0.001[sec]×\displaystyle \sum_{n=1}^{24}(1.210[g/L]×x[L/sec])[g/sec]$$
$$=(0.00121[sec^2/L]×\displaystyle \sum_{n=1}^{24}x[L/sec])[g]$$
これが、吸気流速\(V_{air}[L/sec]\)→吸気流量\(G_{air}[g]\)の変換関数となる。
![吸気流速V_air[L/sec]、F(x)、G(x)、吸気流量G_air[g]、吸気流速V_air[L/sec]、吸気流速M_air[g/sec]、体積質量変換、流速流量変換](https://www.simulationroom999.com/blog/wp-content/uploads/2020/04/03_求め方1-1024x83.png)
まとめ
- 必要な関数を大まかに分解し、それぞれを特定することはできる。
- そして、それぞれを合成して目的の関数を得ることができる。
- これがモデルベース開発の最も基本的な考え方となる。
コメント