DoCAN(Diagnostic over CAN)のタグページ。
ISO15765-1、-2、-4で規格化されている。
ISO 15765-2、またはISO-TP(Transport Layer)は、CANバスを介してデータパケットを送信するための国際規格である。このプロトコルは、CANフレームの8バイトの最大ペイロード長を超えるメッセージの転送を可能にする。ISO-TPは長いメッセージを複数のフレーム(マルチフレーム)に分割し、個々のフレームの解釈と受信者による完全なメッセージパケットへの再構成を可能にするメタデータを付与する。一つのメッセージパケットについて最大4095バイトのペイロードを搬送できる。
尚、CAN-FDによるDoCANでは最大4294967295バイトのペイロード搬出まで拡張されている。
ISO 15765-4では、
1 つ以上のコントローラが車載診断(OBD)または世界調和型車載診断(WVH-OBD)規則に準拠している場合のコントローラ・エリア・ネットワーク(CAN)に関する要件を規定している。
このネットワークでは、規制で定められた検査・修理診断用の外部試験装置の使用が前提となっている。
車両と外部試験装置のCANネットワーク要件は、ISO 15765-2、ISO 11898-1、ISO 11898-2の仕様に基づいている。
規制を満たすためにこれらの国際規格に制限を設けている。本規格では車載用 CAN バスのアーキテクチャは規定していないが、
車両で規定されている CAN 通信が外部試験装置の要求に適合していることを保証することを目的としている。
OBD/WWH-OBD 規制の要求事項を実施する車両との通信を正常に確立、維持、終了するための要件を定義している。
外部試験装置と車両の相互運用を保証するために、車両と試験装置間のプラグアンドプレイの通信機能が定義されている。
この目標を達成するための OSI 層の要求事項をすべて詳述している。
初期化の結果に基づいて、外部試験装置は、車両の排出ガス関連システムがどのプロトコルと診断サービスをサポートしているかを判断する。