AUTOSAR Dcm関連のタグページ。
Dcmは、診断データの流れを確保し、診断状態(特に診断セッションとセキュリティ状態)を管理する。
さらに、診断サービス要求がサポートされているかどうか、および診断状態に従って現在のセッションでサービスを実行できるかどうかをチェックする。
OSIレベル7では、ISO14229-1の広範なサービスを提供する。
さらに、SAE J1979およびISO 15031-5で定義されたOBDサービス$01~$0Aをサポートするメカニズムも提供。
これらのサービスにより、AUTOSARのOBD機能は、世界中のすべてのライトデューティーOBD規制(California OBDII、EOBD、Japan OBD、その他すべて)に対応することが可能。
OSIレベル5のDcmは、以下の仕様のネットワークに依存しない部分を処理する。
- ISO15765-3: Implementation of unified diagnostic services (UDS on CAN)
- ISO15765-4: Requirements for emission-related systems, Chapter 5 ”SessionLayer”
AUTOSARアーキテクチャでは、Diagnostic Communication Manager はCommunication Services (Service Layer)に位置する。
Dcmはネットワークに依存しない。
ネットワーク固有の機能(CAN、LIN、FlexRay、MOSTなどのネットワーク固有の機能)はすべてDcmの外部で処理される。
PDUルーター(PduR)モジュールは、ネットワークに依存しないDcmとのインターフェイスを提供。
Dcmは、PduRモジュールから診断メッセージを受け取る。
要求された診断サービスを処理する一環として、Dcmは他のBSWモジュールや(RTEを介して)ソフトウェアコンポーネントと対話し、要求されたデータを取得したり、要求されたコマンドを実行する。
この処理はサービスごとに異なる。通常、Dcmは収集した情報をまとめ、PduRモジュールを通じてメッセージを返信する。