【SMART】エンジニアの考える人事目標設定【KPI】

【SMART】エンジニアの考える人事目標設定【KPI】 付加価値

エンジニアの活動を貢献度に紐づけるには、どうすれば良い?

フクさん
フクさん

基本的にはどの企業も

というか、どのビジネスに於いても以下は絶対的に成立する。

$$利益=売上-コスト$$

太郎くん
太郎くん

うんうん。これは分かる。

フクさん
フクさん

この式からすると、

利益を上げるには、

売上を引き上げるか、コストを下げるしかない。

しかし、

ソフトウェア開発の場合、コストは人件費こと固定費が支配的
そして、売上もリソースこと要員数で捌ける案件の上限数で決まる。

つまり、

エンジニアが普通に何か頑張った程度では、組織貢献には紐づかないことになる。

フクさん
フクさん

結論。

エンジニアの活動は貢献度にほぼほぼ紐づかない!!

太郎くん
太郎くん

おーーい!

フクさん
フクさん

まぁまぁ、それをうまく紐づける考え方とやり方あるから。

太郎くん
太郎くん

だから、早くそれを!!

「貢献度」を分解してみるよ

フクさん
フクさん

売上を分解してみよう。

$$売上=\sum受注金額=稼働人数×一人当たり単価$$
$$コスト=人数×一人当たり人件費$$
$$一人当たり単価=一人当たり人件費÷原価率$$

フクさん
フクさん

所謂、人月商売というものはここからは逃れられない。
人月商売をやっているところの営業さんは、

おおよそ以下のミッションを負っている。

  • 稼働人数を最大化する。
    • 非稼働を減らして売上を増やす。
  • 一人当たり単価を最大化する。
    • 原価率を下げて、利益率を上げる。

要はここに貢献できるような目標設定であれば、

貢献度合いが分かり易いことになる。

太郎くん
太郎くん

zzz

フクさん
フクさん

お願いだから寝ないで!

もうちょっと頑張って!!

太郎くん
太郎くん

ビクッ!

ごめん!もう一回お願い!

フクさん
フクさん

・・・。
とりあえず、これだけ覚えて。

  • 稼働人数増やす=売上向上
  • 単価を上げる=利益率向上

稼働人数を増やす

フクさん
フクさん

稼働人数増やすことを

稼働率を増やす」、

非稼働を減らす

とも言うが、別の手法もある。

太郎くん
太郎くん

なに?

フクさん
フクさん

外部委託する

太郎くん
太郎くん

あ、丸投げするやつだ。

フクさん
フクさん

ちがう!

フクさん
フクさん

外部委託は、
一時的に稼働を保有リソース以上に引き上げる
外部委託費は変動費なので、繁忙期と閑散期で調整できたりもする。

太郎くん
太郎くん

ほっほう。

フクさん
フクさん

別に受注したものをそのまま丸投げするわけではない。
仕様を握って、それ以降の工程を定義して、

それに合わせて推進してもらう。

一般的には上流シフトと言ったりもする。

自社リソースの制限を受けないため、受注数を増やせ、そのまま売上に繋がる。
当然コストも増えるが、

それ以上の売上になるはずなので結果として利益は増える方向になる。

傾向としては、

「利益率は下がるが、利益額は増える」

ことが多い。

実際にボーナス等の原資は利益額で決まる
利益率をベースに目標設定にしている組織の場合、上記のような活動をする時は一度利益率で考えるか利益額で考えるか再考しておく必要があるだろう。

太郎くん
太郎くん

上流シフトかぁ。これも良く言われるけど、

こういう背景があったのかなぁ。

(無いな。とりあえず”上流シフト!”って言ってみたいって程度だ。)

単価を増やす

フクさん
フクさん

次に「単価を上げる」だが、

ここは営業任せなので手が出ない・・・。

と思いきやそうでもない。
むしろここがエンジニアとしての腕の見せ所となる。

太郎くん
太郎くん

そうなの?

単価なんていじれないよ!?

フクさん
フクさん

営業が単価が引き上げられる条件は以下。

  • 人手不足であり売り手市場である
  • 特殊な領域あり、他社にはできない

前者は時世次第なので、重要なのは後者。
所謂、付加価値とか差別化とか言われている部分になる。

太郎くん
太郎くん

付加価値・・・。

差別化・・・。

意味も分からず連呼されるヤツだ・・・。

フクさん
フクさん

(大丈夫か?この会社)

フクさん
フクさん

例えば、他社が1000万掛かるところ、

知見、経験の違いにより自社が500万でできるとしたら、
売値は999万まで上げても良いことになる。

利益率に換算すると60%を超える。
販管費の割合にもよるが、一般的には20~30%の利益率設定になるので、かなりの利益貢献になる。

実際はお客さんの懐事情あるけど、

少なくとも競合との価格勝負という土俵からは離脱できる。

フクさん
フクさん

つまり、

単に技術力向上だけだと貢献度に繋がりにくいが、
上記を意識した技術力向上であれば貢献度に繋がる

太郎くん
太郎くん

え?!

同じ「技術向上」の話なのに違うの?!

フクさん
フクさん

簡単に言うと説得力が違う。

例えば、

フクさん
フクさん

AIがトレンドっぽい

AIやります!

太郎くん
太郎くん

やります!やります!

フクさん
フクさん

は、NG。

太郎くん
太郎くん

ガーン!

フクさん
フクさん

自動運転、予防安全でAI関連技術が使用されている。

自動車はより電装化され、より自動運転し易くなる。

電装化された結果として、ネットワーク化が進んだ。

オブジェクト検知の情報トラフィック増大解消のために車載ネットワークが変化する。

競合は、車載ネットワークには力をいれていない。

車載の新ネットワークを意識したAI技術を習得します!

太郎くん
太郎くん

します!します!

フクさん
フクさん

は、たぶんOK。

太郎くん
太郎くん

よっしゃー!

太郎くん
太郎くん

でもなんで?

フクさん
フクさん

単価を引き上げるための情報になり易いという点で違う。
直近1年で単価があげられるものでは無いが、
2年後、3年後であれば、単価を上げられるかもしれないから。

太郎くん
太郎くん

「AIやります!」も

単価上げられそうだけど。

フクさん
フクさん

極論、

何をやっても単価を引き上げられる可能性はある。

問題は可能性が高いか低いか

後者の方だと、ターゲットもやる範囲も絞れているので、

可能性が高いと言えるんだよ。

太郎くん
太郎くん

なるほど。

可能性の高い低いか・・・。

フクさん
フクさん

まぁ実際の達成水準をどうするのって問題は残るが。

太郎くん
太郎くん

さぁ、どんとこい!

フクさん
フクさん

(やっとノッてきたな。)

コメント

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