https://www.simulationroom999.com/blog/engine-control-overview/
はじめに
本命のインジェクタの話。
空燃比や他の補正を元に算出された燃料噴射量がインジェクタより噴霧される。
当然、使用するインジェクタの特性大きく変わるものだが、
ここでは仮として
\(0.003[g]~0.085[g]\)の噴射量に対して
\(0.6[ms]~12[ms]\)のかなりよわり対数を乗せた線形特性とする。
実データに\(a*log b(x)+cx+d\)式で同定
\(T_{inj}\):インジェクタ通電時間\([ms]\)
\(Q_f\):目標燃料噴射量\([g]\)
$$T_{inj}=-0.0163×log_2 Q_f[g]+136×Q_f[g]$$
インジェクタ通電時間算出簡易モデル
外部診断機とインジェクタ通電時間
該当項目なし。
かなり重要なパラメータにも関わらず、出力要求が無い理由としては、
噴射時間、インジェクタ通電時間は取り付けているインジェクタの特性に大きく左右されるため。
インジェクタ特性を把握している開発者、設計者が見れば有用な情報になりえるが、法規の観点からすると無用のパラメータとなる。
ただし、ISO14229-1のService$22などのOEM独自領域のおいては出力している可能性は高い。
理由は上記にも書いたが、開発者、設計者のデバッグ用、サービスによる解析用としては重要になるためである。
まとめ
- 燃料噴射量は最終的には噴射時間に変換される。
- 燃料噴射量と噴射時間はリニアな関係になっていないため、テーブル、マップで変換する。
- 「噴射マップ」と呼ばれている。
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