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はじめに
前回はFMU/FMIの存在価値について確認。
S-Functionと同等ということで存在価値は一見すると薄くなる。
しかし、完成車メーカ側の狙いもあり、それにより必要性を再認識したところである。
FMU/FMIの入出力を繋ぎ合わせるためのプラットフォームの存在もわかった。
ただ、そのプラットフォームがどんなものがあるのかが見えていない。
今回は太郎くんが調べてく来たであろう調査結果を確認してみる。
登場人物
博識フクロウのフクさん
イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1
エンジニア歴8年の太郎くん
イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1
太郎くんの調査結果
とりあえず、FMU/FMIのプラットフォームとして使えそうなツールを調べてきたよー
ちゃんと調べてきたようだね。
と言っても自分が見たこと聞いた事あるツールをベースに調べただけだから抜けてるだろうし、
そもそも自動車業界以外とかだと全然土地勘が無いからわからないなー。
まぁ自分の周りのツールだけでいいんじゃん?
それでもまぁまぁの数はあったんじゃない?
そうだね。
とりあえず5種類はあった。
調査結果の表
表形式でまとめたりした?
うん。
表形式にした。
こんな感じだよ。
ツール名 | ベンダー | 性質 | 備考 |
---|---|---|---|
MATALAB/Simulink | MathWorks | 数値解析 | R2017b以降で使用可能 |
LabView | National Instruments | 計測/制御 | LabView2016以降且つアドイン(無償) |
ControlDesk,AutomationDesk | dSPACE | HILS、RapidController | VEOSというモデル統合ツールが必要 |
INCA | ETAS | 車両計測 | |
CANoe | Vector | 車両ネットワーク | ※ CANapeは未対応? |
おー!
これは予想以上の成果だ!
ほんと?!
ツール名だけ書き出されるかと思ってたけど、
ちゃんとベンダー、そのツールの性質、そして使用するための条件も備考には行ってるね。
まぁいろいろ条件があったからねー。
忘れないようにメモってたんだよねー。
こういう情報が重要だったりするね。
CANoeでFMU/FMIが使えるが?
そういえば、CANoeでもFMU/FMIが使えるのはちょっと驚いたな。
これはいろいろ使い道が広がりそう。
そうだね。
以前のS-Functionでやったことと同じことはできるかもしれないね。
ただ、CANoeは対応してるようだったんだけど、
CANapeは対応してないみたいなんだよねー。
少なくともマニュアルには記載されてなかった。
まぁ確かに対応してないかも。
CANoe、CANapeは両方ともVector社製品だから対応してると思ったんだけどなー。
以前も似たようなこと言ったかもしれないが、
CANoeとCANapeは生まれの背景が違うみたいなんだよね。
使い方も結構違うんで全く別物と思ってた方が良いかもねー。
うん。
調べながらそれは感じたよ。
まとめ
まとめだよ。
- 知ってる範囲でFMU/FMIに対応しているツールを調べてきた。
- 自動車業界限定且つメジャー所だと5社ほど。
対応Versionやアドオン追加などのの制約はある。
対応ツールは多いので結構使えそう。- ただし、Vector社製品のようにCANoeは対応しているが、CANapeは対応していない。などはある。
- 自動車業界限定且つメジャー所だと5社ほど。
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