バックナンバーはこちら。
https://www.simulationroom999.com/blog/model-based-of-minimum-2-backnumber/
はじめに
前回はDAQの送信方法の設定について。
TIMESTAMP有無や送信周期などを設定できる。
これでDAQの設定周りを終わったので、
実際にDAQ機能を開始される話に突入する。
登場人物
博識フクロウのフクさん
イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1
エンジニア歴8年の太郎くん
イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1
DAQの開始方法
もうほぼDAQ関連の準備って終わったんじゃない?
そうだね。
あとはDAQの起動の話だけだね。
なら、あと1コマンド投げて終了!
ってところかな。
いんや。
2コマンドあるな。
あら?
そうなんだ。
DAQを開始させるパターンは大きく2パターン。
- DAQ list毎に個別に開始。
- 複数のDAQ listを開始可能状態にして一気に開始。
2コマンドを使うのは後者の話だね。
今回はDAQ listは1個しかないけど、手数の多い後者側の手順で説明しよう。
そうね。
DAQ listが複数になった時に困るかもしれないからね。
START_STOP_DAQ_LIST
DAQ list毎に対して開始停止の指示を出すのがSTART_STOP_DAQ_LISTコマンド。
開始停止以外に開始可能状態にすることもできる。
さっきも出てきた「開始可能状態」ってのは開始とは意味が違うの?
うん。
少なくともその状態ではまだ開始しない。
次に説明予定のSTART_STOP_SYNCHコマンドを投げた時に開始に移行する。
ってイメージだ。
なるほど。
一気に開始するための準備だけしておくって感じなのね。
実際の電文はこれになる。
0xDE, 0x02, 0x00, 0x00
2byte目がMode。
3~4byte目がDAQ_LIST_NUMBER
2byte目のModeがキモで
ここが
0x00なら停止。
0x01なら開始。
0x02なら開始可能状態として選択。
って意味になる。
今回は0x02なので「開始可能状態として選択」となるね。
じゃ、それで投げてみよう。
xcp_sendrecv([0xDE, 0x02, 0x00, 0x00, ]);
Send msg : Timestamp: 0.000000 ID: 0001 S DLC: 4 de 02 00 00
Recv msg : Timestamp: 1635852341.892757 ID: 0002 S DLC: 2 ff 00 Channel: 1
XCP Basicのコンソール画面
-> START_STOP mode=02h, daq=0
<- 0xFF
うん。
正常応答は来たって感じだ。
これであと1コマンドでDAQが開始できる状態まで準備が整った状態になったな。
結構いろいろコマンドを投げたなぁ。
ここまで手間だと思わなかった・・・。
まぁ手順は決まり切ってるから
一度仕組みを作ってしまえばDAQという時間精度の高い計測手段が得られるってわけだ。
まぁUPLOADコマンドとかだと時間保証って面ではイマイチそうだもんね。
まとめ
まとめだよ。
- DAQの開始方法は大きく2パターン。
- DAQ list毎に個別開始。
- 開始可能状態にして複数のDAQ listを同時開始。
- 今回は後者で実施。
- START_STOP_DAQ_LISTコマンドで個別開始/停止と開始可能状態の設定できる。
- これでDAQの開始条件は揃った状態となる。
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