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はじめに
FatFsのファイル上シミュレーションの話。
ディスクイメージを読み解く。
BPB(BIOS Parameter Block)のFAT32におけるオフセット36以降のフィールド。
登場人物
博識フクロウのフクさん
イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1
エンジニア歴8年の太郎くん
イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1
BPB(BIOS Parameter Block)のFAT32におけるオフセット36以降のフィールド
今回は「BPB(BIOS Parameter Block)のFAT32におけるオフセット36以降のフィールド」について。
ちなみにFAT12/16とFAT32ではフィールド構成が異なる。
FAT12/16は端折ってFAT32についてのみ説明する。
ほー。
FAT12/16はまた違うんだー。
詳細を知らいたいなら、CHANさんのサイトを参照すれば良いよ。
(他力本願)
BPB(BIOS Parameter Block)のFAT32におけるオフセット36以降のフィールドの重要パラメータ
重要なパラメータは以下になる。
- BPB_FATSz32:1個のFAT領域が占めるセクタ数
- BPB_RootClus:ルートディレクトリの先頭クラスタ番号
そういえば、前回、FAT領域の個数のパラメータの話は出て聞いたけど、
FAT領域の大きさの話はなかったねー。
そうそう。
つまり、BPB_FATSz32が分からないと実際の記録領域の先頭が分からないってことになるんで、
かなり重要なパラメータになる。
実際のBPB(BIOS Parameter Block)のFAT32におけるオフセット36以降のフィールドの重要パラメータを読み出してみる
じゃ、FatFsに於ける、BPB後半を見てみよう。
重要パラメータだけ引っこ抜いてくると、
- BPB_FATSz32:1個のFAT領域が占めるセクタ数:0x400*512=524288[byte]
- BPB_RootClus:ルートディレクトリの先頭クラスタ番号:2
FAT領域が524288[byte]あるのか。
そして、前回出来てきたパラメータのBPB_NumFATsを掛けたのが本当のFAT領域になる。
まぁ今回の場合、BPB_NumFATs=1だったんで、524288[byte]がFAT領域ってことにはなるけどね。
次の領域
で、このパラメータが特定できた次はどうなるの?
ルートディレクトリエントリを特定する。
ルートディレクトリエントリ??
まぁそのDiskの天辺のディレクトリだな。
WindowsのCドライブで表現すると
「C:\」がルートディレクトリ
FatFsの場合は「1:」と表現するが。
このルートディレクトリの情報を格納しているのがルートディレクトリエントリ。
ほー。
ここから結構具体的なディレクトリ構成とかファイルとかの話になるのか。
そうだね。
まぁ次回はルートディレクトリエントリの特定からだね。
まとめ
まとめだよ。
- BPB(BIOS Parameter Block)のFAT32におけるオフセット36以降のフィールドの説明。
- FAT12/16とFAT32で構成が違うが、ここではFAT32で説明。
- 重要パラメータはBPB_FATSz32、BPB_RootClus。
- 上記が分かるとルートディレクトリエントリの位置が分かる。
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