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はじめに
SDカードのCQ Modeの読み書き以外のコマンドたちの話。
今回はCMD19(SEND_TUNING_BLOCK)の続き。
登場人物
博識フクロウのフクさん
イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1
エンジニア歴8年の太郎くん
イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1
CQ Modeのステートマシンと読み書き以外のコマンド
CMD19(SEND_TUNING_BLOCK)の続きだ。
CQ Modeのステートマシン図は以下。
そして、CQ Modeの読み書き以外のコマンドたち。
- CMD19(SEND_TUNING_BLOCK) ← これの第2回/全3回
- CMD32(ERASE_WR_BLK_START)
- CMD33(ERASE_WR_BLK_END)
- CMD38(ERASE)
- CMD43(Q_MANAGEMENT)
CMD19(SEND_TUNING_BLOCK)の目的
前回もちょっと言ったが、
CMD19(SEND_TUNING_BLOCK)はSDカードバスのチューニングが目的になる。
確かにそういってた。
もうちょっと言うと、1.8[V]駆動の時のチューニングになるね。
1.8[V]駆動?
なんか昔聞いたような・・・?
ここらへんでやったやつだよ。
あー!
確かにS18RとかS18Aとか出てきたね。
でもなんで、1.8[V]駆動の時だけ?
駆動電圧が低いんで、
ノイズとか回線インピーダンスの影響を受けやすいんだよ。
その調整と確認だね。
ちなみに1.8[V]駆動以外でCMD19を投げるとillegal command扱いされる。
と仕様書に明記されてる。
本当に1.8[V]駆動時特化って感じなんだね。
CMD19(SEND_TUNING_BLOCK)の使い方
そして、使い方だが、
基本的には50回連続で投げることを想定しているようだ。
でも、固定データが返ってくるんだよね?
なにするの?
回線上のビットの立ち上がり、立ち下がり具合を確認する。
つまり、SDカードバスが正常な波形になってるかを確認する使い方だね。
固定データも全回線を立ち上げたり、一部の回線だけ立ち下げたりで、
様々な回線状況がサンプルできるデータになってる。
うーん、いまいちピンと来てないけど、
一回でいろんな波形パターンを取るためのデータ列になっていて、
SDカードの仕様として固定なんで検査しやすい。
ってことかな。
その理解でOKだ。
次回は、ちょっと電気回路的な話になる予定だ。
(まじかー)
そんなに身構えなくても回路設計しろとかそういう話じゃないから。
うーん・・・。
まとめ
まとめだよ。
- CMD19(SEND_TUNING_BLOCK)はSDカードバスのチューニング
- 1.8[V]駆動モードの時に利用できる。
- 1.8[V]駆動モードじゃない場合はillegal command扱い。
- カードから送られてくるデータが固定なのはSDカード毎に検査が変わらないようにするため。
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