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はじめに
の、
MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第5章 その44【フーリエ係数⑧】
を書き直したもの。
フーリエ係数に至る道。
今回はフーリエ係数を求めるプログラムをMATLABで実現。
【再掲】フーリエ係数を求めるプログラムフロー
まずは、プログラムフローを再掲。
- csvファイル読み込み
- 各種変数初期化
- フーリエ係数算出
- n=10,50,200のパターンでフーリエ級数で波形を合成
- グラフにプロット
今回はフーリエ係数を求めるプログラムをMATLABで実現。
MATLABコード
まず、使用する波形を取り込んだcsvファイル
MATLABコードは以下になる。
N=1000; % 係数算出項数(同定元波形のplotよりも少なく)
wave=csvread('wave.csv'); % 同定波形読み込み
points=length(wave); % 波形のplot数取得
fx=wave'; % 波形を行ベクトルへ
dx=2*pi/points; % 1plotあたりのx軸幅
x=linspace(-pi,pi,points); % -π~+πの範囲で波形plot数分の等差数列
a = zeros(1,N); % a係数群格納用
b = zeros(1,N); % b係数群格納用
for n = 1:N
% 係数a_n算出
% a_n = (1/π)∫f(fx)cos(nx)dx
a(n) = fx*cos(n*x)'*dx/pi;
% 係数b_n算出
% a_n = (1/π)∫f(fx)cos(nx)dx
b(n) = fx*sin(n*x)'*dx/pi;
end
% 係数a_0算出
a0=sum(fx)*dx/pi;
Ns = [10,50,200];
for i = 1:length(Ns)
NN = Ns(i); % 今回のa_n,b_n項数
% f(x)=a_0+Σ(a_n cos(nx)+ b_n sin(nx))
Fourier_series=ones(1,points)*a0/2;
for n = 1:NN
Fourier_series = Fourier_series+(a(n)*cos(n*x)+b(n)*sin(n*x));
end
% 元波形とフーリエ級数波形の表示
subplot(length(Ns),1,i);
hold on
plot(x, fx,'LineWidth',3);
plot(x, Fourier_series,'-r','LineWidth',2);
title(sprintf('n=%d',NN));
ylim([-0.1,1.1]);
xlim([-pi,pi]);
grid();
end
処理結果
処理結果は以下。
考察
nが増えると、元の波形に近付いているのがわかる。
不連続点で振動するが、理論上、nが∞であれば同一ってことになる。
一般的な計測データとしては、このような不連続点は発生しないが、
ノイズなどで、見た目上の不連続点はあり得る。
これを高周波成分と見なすか、ノイズ除去すべきは目的次第。
まとめ
- フーリエ係数を求めるプログラムをMATLABで実現。
- おおよそ元の波形を再現できる係数が算出できている。
- 不連続点では流石に振動している。
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