【入門】オイラーの公式【数値計算】

【入門】オイラーの公式【数値計算】 数値計算
【入門】オイラーの公式【数値計算】

複素指数関数のマクローリン展開の変形

先ほどの式をいろいろ変形していく。
\(i^2=-1\)であるが故の変形だということを意識して欲しい。

\(
\begin{eqnarray}
\displaystyle e^{ix}&=&{1+ix+\frac{(ix)^2}{2!}+\frac{(ix)^3}{3!}+\frac{(ix)^4}{4!}+\frac{(ix)^5}{5!}+\dots}\\
\displaystyle &=&1+ix-\frac{x^2}{2!}-\frac{ix^3}{3!}+\frac{x^4}{4!}+\frac{ix^5}{5!}+\dots\\
\displaystyle &=&\bigg( 1-\frac{x^2}{2!}+\frac{x^4}{4!}-\dots\bigg)+i\bigg(x-\frac{x^3}{3!}+\frac{x^5}{5!}-\dots\bigg)
\end{eqnarray}
\)

って感じで実数部と虚数部に分解できる。

この実数部と虚数部、見おぼえがないだろうか?
これらは、cos関数とsin関数のマクローリン展開したものと同一。
つまり、以下にまとめられる。

\(
e^{ix}=\cos(x)+i\sin(x)
\)

という感じでオイラーの公式になる。

ついでに、このオイラーの公式を少し変形させる。

\(
e^{-ix}=\cos(-x)+i\sin(-x)
\)

cos関数は偶関数なので、引数の符号反転しても変化しない、
sin関数は奇関数なので、符号反転する。
これを加味すると以下に変形できる。

\(
e^{-ix}=\cos(x)-i\sin(x)
\)

この変形は、この後に出てくる
実数フーリエから複素フーリエの橋渡しの話や、
それ以降の話で大活躍する予定。

まとめ

  • オイラーの公式の話に突入。
  • 各種マクローリン展開を再掲。
  • 指数関数のマクローリン展開に複素数を入れてみる。
  • 複素指数関数のマクローリン展開を変形。
  • オイラーの公式の変形。

MATLAB、Python、Scilab、Julia比較ページはこちら

マンガでわかるフーリエ解析

Amazon.co.jp

手を動かしてまなぶ フーリエ解析・ラプラス変換

Amazon.co.jp

物理数学 量子力学のためのフーリエ解析・特殊関数

物理数学 量子力学のためのフーリエ解析・特殊関数 | 柴田 尚和, 是常 隆 | 数学 | Kindleストア | Amazon
Amazonで柴田 尚和, 是常 隆の物理数学 量子力学のためのフーリエ解析・特殊関数。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみい...

単位が取れるフーリエ解析ノート

https://amzn.to/3V83fIl

今日から使えるフーリエ変換 普及版 式の意味を理解し、使いこなす

https://amzn.to/3ysbfvf

コメント

タイトルとURLをコピーしました