【Dcm】車両診断通信 その63【シミュレーション①】

【Dcm】車両診断通信 その63【シミュレーション①】 車両診断通信

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はじめに

AUTOSAR-Dcmのシミュレーションに向けての話。

登場人物

博識フクロウのフクさん

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

AUTOSAR-Dcmシミュレーション構成

フクさん
フクさん

じゃー、必要なサービスの説明は終わったんで、
再度UDSことAUTOSAR-Dcmシミュレーション構成を復習しよう。

Python、診断リクエスト、isotp、python-can、can.logger、AUTOSAR、Dcm、CanTp、Virtual CAN Bus
太郎くん
太郎くん

ここらへんの説明は以下でやったね。

太郎くん
太郎くん

確か、r3.x系と、r4.x系を組み合わせた違法建築になってるかと言ってたな・・・。

フクさん
フクさん

良く覚えていたね。
まぁそんなに警戒しなくても良いよ。

太郎くん
太郎くん

(「警戒するな」って、んな無茶な・・・。)

AUTOSAR-Dcmシミュレーションでの確認項目

フクさん
フクさん

ところで、

AUTOSAR-Dcmシミュレーションをする上で実施するサービスは覚えてる?

太郎くん
太郎くん

うん。メモ取ってたから分かるよ。

ServiceSIDDescription
DiagnosticSessionControl$10診断セッションの制御
SecurityAccess$27セキュリティアンロック
TesterPresent$3Eオフボードテスタの存在の通知。(セッション維持等に利用)
ReadDataByIdentifier$22DataIdentifierによって識別されるレコードの現在値の読み取み
WriteDataByIdentifier$2EdataIdentifierで指定されたレコードの書き込み
太郎くん
太郎くん

ここで説明していたね。

フクさん
フクさん

(予想以上にしっかりしてきたな・・・。)

太郎くん
太郎くん

(ここで変に忘れてたりすると、鬼の首取ったかのように責め立てられるからな。)

フクさん
フクさん

簡単にまとめると以下になるよ。

  • TesterPresent(Service$3E)
    • suppressPosRspMsgIndicationBit付きも確認
  • ReadDataByIdentifier(Service$22)
    • マルチDIDも確認
  • WriteDataByIdentifier(Service$2E)
    • SessionControl(Service$10)/SecurityAccess(Service$27)も確認
    • ついでにS3時間についても確認
  • ResponsePending確認
    • responsePendingCountも確認
太郎くん
太郎くん

最後のresponsePendingCountって何?
たぶん、説明してもらってないと思うけど・・・。

フクさん
フクさん

ISO14229-1としては規定されてないんだけど、
実際はNRC$78ことResponsePendingの返信可能回数ってのが規定されていることが多いんだ。
この仕様はAUTOSAR-Dcmにもある仕様なんで、折角だからこれも確認してしまおう。
って魂胆。

太郎くん
太郎くん

えー。変にメンドクサクしないでよー。

フクさん
フクさん

メンドクサクはないかな。
どっかのパラメータ1個をちょこっと変える程度だと思うよ。

太郎くん
太郎くん

だったらいいか。

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • AUTOSAR-Dcmシミュレーション構成復習。
  • AUTOSAR-Dcmシミュレーションで使用するサービス確認。
    • 具体的に確認したい項目も。
    • responsePendingCountというNRC$78の返信回数規定も含める。

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