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はじめに
ISO14229ことUDSの話。
P2時間とP2*時間について
登場人物
博識フクロウのフクさん

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1
エンジニア歴8年の太郎くん

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1
P2時間

P2時間って説明したことなかったっけ?

一応、さらっとしてた思うよ。
リクエストメッセージ後からレスポンスメッセージまでの時間だったと思う。

そういえば、絵を描いた気がする。
こんなん。


そうそう。これこれ。

じゃー、P2時間の説明はこれでいいか。
P2*時間

P2*時間は説明してなかったと思う。

P2時間とは無関係なの?

無関係ではないな。
P2*時間は別名P2extend時間とも呼ばれて、
日本語にするならば、拡張P2時間とでも呼ぶべきだろうか。

どこの時間を示すの?

前回、NegativeResponseの話があったと思うのだけど。

うん。
そういえば、ResponsePendingってのあって、
内容が「レスポンス保留。P2*時間待つこと」だったと思う。

正解!

でも、具体的に何を言ってるかはわからないなー。

簡単に言うと、ResponsePendingことNRC$78が来ると
レスポンスメッセージ待ちがP2時間からP2*時間に切り替わる。
P2*時間内にレスポンスメッセージが来ればOK。

大体P2時間とP2*時間ってどれくらいなの?

ISO1429-2としてはP2時間は1秒、P2*時間が5秒を推奨値にしているね。

おー。
ということは
レスポンスメッセージの返送は最大で5秒まで伸ばせるんだ!

違うよ。

え?なんで?
P2*時間って5秒なんだよね?

P2*時間以内に再度NRC$78が来ると、そこから再度5秒延長

え?
ということは、NRC$78を返し続けると無限に延長できるってこと???

規格上はそうなるねー。
実際は完成車メーカ側で最大待ち時間を規定しているんで、
どっかで打ち切ることにはなるけど。

さすがに無限に待ち続けるって仕様は困るもんね。

でも、実際5秒以上待つことってあるのかな?

基本は無いけど、
ECU内のFlashRomの消去処理とかでFlashRom全体消去とかしてると最悪値は読めないことはあるかな?

そっか。
だったら、ある程度延長できる仕様の方が良いね。

というわけで、次回から再びサービスの話に戻る。
まとめ

まとめだよ。
- P2時間の復習。
- P2時間は1秒
- P2*時間の説明
- P2*時間は5秒。
- オフボードテスタはNRC$78を受信するとP2時間からP2*時間に切り替わる。
- オフボードテスタは再度NRC$78を受信すると、そこからP2*時間分延長。
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