【CanTp】車両診断通信 その16【シミュレーション③】

【CanTp】車両診断通信 その16【シミュレーション③】 車両診断通信

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はじめに

ISO-TPのシミュレーションをしよう。のシリーズ。
Virtual CAN BusをBusMasterで制御してみる。

登場人物

博識フクロウのフクさん

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

BusMaster

フクさん
フクさん

前回、Virtual CAN Busのセットアップをしたわけなのだけど、
これに対いて割と簡単にアクセスする方法がある。

太郎くん
太郎くん

XLドライバライブラリのサンプルを使うんじゃないの?

フクさん
フクさん

それよりも使い勝手は良いかな。
BusMasterというオープンソースなツールを使う。

BusMaster

BUSMASTER
BUSMASTER is an Open Source Software tool to simulate, analyze and test data bus systems such as CAN.
太郎くん
太郎くん

ん?
そんなのあったんだ。

フクさん
フクさん

中々なの完成度で、これあったらCANalyzerとか要らないんじゃん?
って思っちゃう。

太郎くん
太郎くん

思っちゃうって・・・。
実際はどうなの?
なんか制約があったりするんじゃない?

フクさん
フクさん

CANに関しては十分なんだけど、
CAN-FDに対応してないんだよね。
まぁ今回はCANしか使わない予定なんで、
BusMasterで十分と言えるかな。

太郎くん
太郎くん

とりあえず、BusMasterはインストールしておくね。

BusMasterでVirtual CAN Busに接続してみる。

フクさん
フクさん

じゃ、BusMasterをVirtual CAN Busに接続してみる。
まず「Driver Selection」から「Vector XL」を選択。

フクさん
フクさん

「Vitual Channel1」、「Vitual Channel2」を

Configured CAN Hardware」側に持ってくる。

フクさん
フクさん

Connectボタンを押すとCAN回線モニタが開始する。

太郎くん
太郎くん

なにも出てこないよ?

フクさん
フクさん

まぁ何も流れてないからね。
前回使ったxlCANcontrolで適当なCANフレームを送出してみると良いよ。

太郎くん
太郎くん

わかった。

太郎くん
太郎くん

お、

xlCANcontrolからSendボタンを押すたびに更新されたぞ。

フクさん
フクさん

問題無くモニタできているようだね。

太郎くん
太郎くん

これって、普通のデバイスでも一緒なの?

フクさん
フクさん

一緒だよ。
というかBusMaster的にはVirtual CAN Busに繋がっていると思っていなくて、
普通のVector社製デバイスに繋がっていると認識していると思うよ。

太郎くん
太郎くん

ってことは、

CANoeとかCANalyzer無しでCAN回線モニタができるってことになるね。

フクさん
フクさん

その通り。

太郎くん
太郎くん

これが冒頭で言っていた、
「これあったらCANalyzerとか要らないんじゃん?」
って話になるのか。
確かにこれがあればいろいろなことは出来てしまいそう。

フクさん
フクさん

CANoeのようなノードシミュレーションの概念もあるからね。
使い熟せればほとんどのことは出来るだろうね。

太郎くん
太郎くん

もしかして、このBusMasterがPythonで作られているとか?

フクさん
フクさん

うんにゃ。
BusMasterはC++で組まれているっぽいね。

太郎くん
太郎くん

あれ?

なんかPythonでいろいろやるようなこと言ってたから
BusMasterがそうなんだと思ってた。

フクさん
フクさん

Pythonだけだとハマった時の解析がメンドーなんでね。
BusMasterも一緒に使っていこうと思ってる。

太郎くん
太郎くん

あー確かに。

BusMasterで同時にモニタできた方が理解し易そうだしね。

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • BusMasterのセットアップをした。
  • BusMasterでVirtual CAN Bus上のCANフレームをモニタした。

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