【CanTp】車両診断通信 その15【シミュレーション②】

【CanTp】車両診断通信 その15【シミュレーション②】 車両診断通信

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はじめに

ISO-TPのシミュレーションをしよう。のシリーズ。
まずはVirtual CAN Busのセットアップから。

登場人物

博識フクロウのフクさん

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

Virtual CAN Busの準備

フクさん
フクさん

まずはVirtual CAN Busの手配だね。

太郎くん
太郎くん

Vector社が無償で公開しているって前回言ってたね。

フクさん
フクさん

具体的にはXLドライバライブラリに含まれている機能だね。

Vector社 XLドライバライブラリ

フクさん
フクさん

XLドライバライブラリ自体の本来の機能は
Vector社製の各種インターフェースの制御をするためのライブラリ群。
その一部の機能として「Virtual CAN Bus」が含まれているというイメージ。
Vector社のダウンロードセンターから「XL Driver Library」で探すと出てくると思うよ。
あと、「Vector Driver Setup」というのも必要になる。
ちなみにWindows限定なんで。

太郎くん
太郎くん

あ、出てきた。
これをダウンロードしてインストールすればOKだね。

Virtual CAN Busのインストール確認

フクさん
フクさん

まずはちゃんとVirtual CAN Busがインストールされているか確認してみようか。
コントロールパネルに「Vector Hardwear」ってのが追加されていると思う。
これを起動し、HarwareのところにVitual CAN Busが追加されていることを確認しよう。

太郎くん
太郎くん

うん。ちゃんとあるね。

Virtual CAN Busの動作確認

フクさん
フクさん

次は動作確認。
Windowsのスタートからの「すべてのプログラム」の中にVector XL Driver Libraryってのが増えていると思う。
この中にSampleってのがあって、そこにxlCANcontrolってアプリケーションがあるんでそれを起動。

太郎くん
太郎くん

起動したよ。

太郎くん
太郎くん

あれ?

太郎くん
太郎くん

<ERROR> on HW!
とかってエラーになってる。

フクさん
フクさん

あーたぶん、太郎くんの環境だと、
実際のVectorデバイスが繋がっていることを想定した構成になっているんだな。
さっきのコントロールパネルからのVector Hardwearで
xlCANcontrolに対して割り当てるデバイスを再指定してあげる必要があるかも。

VectorHardwear_xlCANcontrol再割り当て
フクさん
フクさん

これで再度、xlCANcontrolを起動してみて。

太郎くん
太郎くん

お、こんどはエラーにはならないね。
このSendってボタンを押せばいいのかな?

太郎くん
太郎くん

あ、なんか動いたっぽい。

フクさん
フクさん

じゃ、XLドライバとVirtual CAN BusのセットアップはOKかな。

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • Vector社の無償公開のXL Driver LibraryとVector Driver Setupをインストール。
  • XL Driver Libraryの中にxlCANControlというアプリがあるんで、それによる動作確認が手っ取り早い。
  • アプリ毎にチャンネルの割り当てができるので、コントロールパネルのVectorHardwareで割り当てをしておく必要がある。

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