MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第2章 その19【最小二乗法⑱】

MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第2章 その19【最小二乗法⑱】 数値計算
MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第2章 その19【最小二乗法⑱】

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はじめに

平均、分散、共分散を用いた1次関数最小二乗法の係数算出について。
今回は、分散の定義及び変形式の確認する。

登場人物

博識フクロウのフクさん

指差しフクロウ

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

技術者太郎

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

分散の定義

フクさん
フクさん

次は分散。
定義は以下になる。

\(
\displaystyle \sigma_x^2=\frac{1}{n}\sum (x_i-\bar{x})^2
\)

太郎くん
太郎くん

分散は\(\sigma_x^2\)みたいな書き方をするのか。

フクさん
フクさん

そうそう。
分散の平方根である標準偏差を\(\sigma_x\)として示すんで、
分散の方は標準偏差から見たら2乗されたものとして\(\sigma_x^2\)
ってことだな。

分散の式の変形

フクさん
フクさん

そして、これも変形する。
変形式の方が重要で、あとで使う。

\(
\begin{eqnarray}
\displaystyle \sigma_x^2 &=& \frac{1}{n}\sum (x_i-\bar{x})^2 \\
\displaystyle &=& \frac{1}{n}\sum(x_i^2-2x_i \bar{x}+(\bar{x})^2) \\
\displaystyle &=& \frac{1}{n}\sum x_i^2 + \frac{2\bar{x}}{n}\sum x_i + \frac{(\bar{x})^2}{n}\sum 1\\
\displaystyle &=& \bar{x_i^2}-2\bar{x}\bar{x}+\frac{n}{n}(\bar{x})^2\\
&=&\bar{x_i^2}-2(\bar{x})^2+(\bar{x})^2\\
&=&\bar{x_i^2}-(\bar{x})^2
\end{eqnarray}
\)

太郎くん
太郎くん

いろいろごちゃごちゃやってる割には
最終的にはシンプルになるんだね。

フクさん
フクさん

まぁ\(\displaystyle \sum\)が居ても、同じように展開できるのと
各項の総和に書き直しても分配が成立できるというのがポイントだな。

太郎くん
太郎くん

でも、この分配ができるってのがイメージできない・・・。

フクさん
フクさん

Excelの表をイメージすると分かると思うけど。
表全体を一気に合計するのと、
1列ずつ合計したものに対して合計したもの。
結果が異なるか?

太郎くん
太郎くん

あー、確かに一緒か!
そう考えると自然な変形ってことになるのか。

フクさん
フクさん

そうそう。

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • 分散の定義及び変形式の確認。
  • 複雑な変形を経た上でシンプルな変形式になる。
    • 展開のルールと、分配のルールが使える。
      • Excelの表をイメージすると分かりやすいかも?

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