【FMI/FMU】最小構成のMBD事例 第2章 その253【CANoe⑥】

【FMI/FMU】最小構成のMBD事例 第2章 その253【CANoe⑥】 事例
【FMI/FMU】最小構成のMBD事例 第2章 その253【CANoe⑥】

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はじめに

CANoeの仮想HILS化に向けてネットワークノード、CAN周りの定義をすべくdbcファイルの作成を始めた。
前回は、とりあえずCANdb++エディターの起動方法やプロトコルの設定まで。

引き続きdbcファイル作成の話が続く。

登場人物

博識フクロウのフクさん

指差しフクロウ

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

技術者太郎

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

CANdb++エディターで各種定義

太郎くん
太郎くん

前回に引き続きCANdb++エディターによるdbcファイルの作成についてだね。

フクさん
フクさん

うん。
手順としては以下だ。

  • シグナルの定義
  • CANメッセージの定義とシグナルのアサイン(データフィールド上のレイアウト)
  • ノードの定義とCANメッセージのアサイン
太郎くん
太郎くん

うーん、言葉で言われても・・・。

フクさん
フクさん

じゃー、これでどうだ。

CANdb++エディターで各種定義、①シグナルを定義して、②CANメッセージを定義して、シグナルをアサイン、③ノードを定義して、CANメッセージをアサイン
太郎くん
太郎くん

まぁ雰囲気は分かって来たかなー。

細かく言うと

フクさん
フクさん

まぁ細かく言っていくと、以下だな。

  • 左のツリーのシグナルを右クリック→新規でシグナルの作成
    • シグナルはCurrent、Speed、Targetの3つ。
      • それぞれ32bit長、Motorola、Signedのシグナル
  • 左のツリーのメッセージを右クリック→新規でメッセージの作成
    • メッセージはCommand、Sensor、Voltageの3つ。
      • Command:ID 0x111、DLC 8、周期時間 1
        • Targetシグナルをアサイン。
      • Voltage:ID 0x222、DLC 8、周期時間 1
        • Voltageシグナルをアサイン。
      • Sensor:ID 0x333、DLC 8、周期時間 1
        • Speedシグナルをアサイン。
  • 左のツリーのネットワークノードを右クリック→新規でノードを作成
    • ノードはCommander、Controller、Plantの3つ
      • 各ノードのTxメッセージにCANメッセージを登録
        • Commander:Command(0x111)
        • Controller:Voltage(0x222)
        • Plant:Sensor(0x333)
太郎くん
太郎くん

まぁこれを見ながら一個ずつやっていくかー。

太郎くん
太郎くん

そういえば、「周期時間 1」って何?
CANdb++エディターから編集できないんだけど・・・。

フクさん
フクさん

あ、そうか。忘れてた。
メッセージをダブルクリックで詳細がでるんだけど、
上部のタブに属性ってのがあるんだよ。
これの中に「GenMsgCycleTime」ってパラメータがあるんで、
この部分を1にすればOKだ。

太郎くん
太郎くん

ちなみに、ここの数値は何に影響するの?

フクさん
フクさん

送信周期だね。
単位はmsなんで、1[ms]でCANメッセージが送信される。
って意味になる。
まぁこれをうまく使うにはCANoe.IL機能ってのを使うのだけど、
それはCANoeを使い始めた時に話そう。

太郎くん
太郎くん

まぁ後で教えてもらえるならとりあえず言われた通りの設定にしておこう。

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • CANdb++エディターで各種定義を実施。
    • シグナル、メッセージ、ノードの順番で定義していく。
  • メッセージの周期時間は送信周期を示す。
    • 単位は[ms]。
    • 属性の「GenMsgCycleTime」パラメータを修正することで変更可能。
      • CANoe.IL機能を使用する時に生きてくるパラメータ。

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