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はじめに
前回は探してきたAUTOSAR-XCPのライセンスであるLGPLについて簡単にしらべた。
結論としては動的リンクであっても何かしら(ソースコード or オブジェクト)の情報開示は必要となり、
業務利用としてはなかなか難しいライセンスとなる。
しかし、学習用途としてはかなり良さそうなので、実際に使ってみることとした。
まずはAUTOSAR-XCPをPC上でシミュレーションさせるための方針を固めて行きたいが、
その前にAUTOSAR-XCPの機能範囲を特定する必要がある。
登場人物
博識フクロウのフクさん

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
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エンジニア歴8年の太郎くん

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AUTOSAR-XCPの機能範囲について

ライセンスの問題はあるけど、とりあえずAUTOSAR-XCPを使っていくことになったわけだけど、具体的にはどう進めるの?
XCP basicの時は最初からPCシミュレーションが想定されてる感じではあったけど、似たようなイメージ?

残念ながら、AUTOSAR-XCPはPCシミュレーションを想定したつくりになっていない・・・、
というか、データリンク層以下の機能が含まれてない感じだな。

え?どういうこと?
ちょっと良く分かんない。

AUTOSAR-XCPはその名の通りAUTOSAR仕様に準拠したもので
XCPのBSWの仕様を踏襲したものだ。
想定される物理層はCAN/CAN-FDとEthernetではあるが、
今回に於いてはCANに限定した話として進めよう。

まぁ今回使用予定の無いEthernetの話が混じるとややこしそうだもんね。

で、AUTOSARのBSWの構成としては
XCPの下にCanIf、CanDrvが居る想定なんだけど、
今回使用するXCPスレーブIPであるAUTOSAR-XCPにはこれらが含まれていない。

ということは・・・。
自作しないといけないのか!

そうなるね。
CanIf以下をどうするか

でもそこら辺を自作するのって大変なんじゃない?

まぁ大変ではあるが、実はかなり以前にこの大変な作業はやっていたりする。

ん?
なんかやったっけか?

AUTOSARというと過去になんかやったよね?

AUTOSARというと・・・、
診断通信関連でDcmとかCanTpとかやった記憶があるかな。

そのCanTpというBSWも下位BSWにCanIfとCanDrvがいるんだよね。

そうか!
CanTpの時に作ったCanIfを使いまわせばOKなのか!
たしかここらへんでやったやつだ。

あ、でもこの時ってA-ComStackのCanTpを無理やり使っただけだから、
CanIfを作ったと言える・・・のか?

CanTp自体のインターフェースがCanIfを期待してるんで、、
結果的にはCanIf相当のものが出来上がってるはずだ。
まぁ微調整はいるだろうけど。

でも、新規に作る必要が無い分、楽はできそう。

と言う感じで、なんとか辻褄合わせはできそうなんで、次回はPCシミュレーションをする上での方針を固めていこう。
まとめ

まとめだよ。
- AUTOSAR-XCPの機能範囲について説明。
- 純粋にXCP BWSを実現しているのみ。
- よって、下位BSWのCanIfを実装する必要がある。
- CanIfは以前、診断通信関連BSWであるCanTpのシミュレーションをしたときに作成してる。
- 微調整はあるかもしれないが、これを使いまわす予定。
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