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はじめに
XCP Basicとは別のXCPスレーブIPである、AUTOSAR-XCPを見つけてきた。
その尚通りAUTOSAR BSWのXCP仕様に準拠したものとなる。
ただ問題点としてライセンスがLGPL。
条件によってはコード開示なども必要となる。
今回はこのLGPLについて簡単に説明&検討。
登場人物
博識フクロウのフクさん
イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1
エンジニア歴8年の太郎くん
イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1
LGPL
まずLGPLだが、Wikipeiaに説明があるんでそれを引用。
GNU Lesser General Public License(以前は、GNU Library General Public Licenseだった)または GNU LGPL、単にLGPLは、フリーソフトウェア財団(Free Software Foundation、以下FSFと略称)が公開しているコピーレフト型のフリーソフトウェアライセンスである。八田真行による日本語訳ではGNU 劣等一般公衆利用許諾書と呼称している。 GPLとLGPLの主な相違点は、後者が、フリーソフトウェアかプロプライエタリソフトウェアかどうかに関わらず、非(L)GPLなプログラムにリンクされ得る(ライブラリの場合は「そのようなプログラムによって利用され得る」)というものである。この非(L)GPLプログラムはそれが二次的著作物(derivative work)ではない場合、任意の条項のもと頒布(英: distribution; 配布)してもよい。
Wikipediaより(https://ja.wikipedia.org/wiki/GNU_Lesser_General_Public_License)
なんかこの文面だと、LGPLなものをライブラリ化すればOKって感じなのか。
まぁこの文章だけだとそう見えるが、話はもう少し複雑だ。
え゛
LGPLのリンクによる制限
Wikipediaの下の方の「LGPLの特徴」にも書いてる話ではあるが、
LGPLのリンクに対しては以下の性格がある。
A:LGPLライブラリ
B:独自作成プログラム
- BにAをリンクしてもBにはLGPLは適用されない。
- しかし、Bのリバースエンジニアリングは禁止できない。
- さらに静的リンクの場合、Bのソースコードかオブジェクトの頒布に制限を掛けられない。
つまり・・・、
AUTOSAR-XCPをライブラリ化しても何かしら開示する必要があるってことか・・・。
そうなるね。
となると、自動車業界だとなかなか利用しずらいんじゃないかなー。
今今の業界動向だと難しいライセンスだろうね。
で、今回はどうするの?
面白そうだし使ってみるか。
ってつもりになってる。
まぁAUTOSAR仕様にも触れられるしそれはそれで勉強になるのかもねー。
余裕があれば、ここからSTIMの実装を学んでXCP Basicに移植ってのもできるかもしれないし、やっておいて損はないだろう。
まとめ
まとめだよ。
- LGPLはライブラリ化すればライセンス汚染をある程度食い止められる。
- しかし、完全に食い止められるわけではなくどうしてもリバースエンジニアリングを許容する条件は付く。
- これは動的リンクであっても変わらない。
- AUTOSARのXCP実装、STIMの実装を学べるという利点があるので、使ってみる方針で行く。
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