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はじめに
前回のMAF(吸気流量センサ)から求められた吸気流量を元に基本目標噴射量が算出できる。
基本目標噴射量算出
実空気流量\(G_a[g]\)/噴射量\(Q_f[g]\) = 14.7
になるように調整。
14.7は、理論空燃比。
燃料が完全燃焼し、排ガスが最もクリーンになる空気/燃料の比率になる。
$$Q_f=\frac{G_a}{14.7}$$
基本目標噴射量算出簡易モデル
外部診断機と基本目標噴射量算出
PID (hex) | Data bytes returned | Description | Min value | Max value | Units | Formula |
---|---|---|---|---|---|---|
44 | 2 | Fuel/Air commanded equivalence ratio | 0 | 2 | N/A | ((A*256)+B)/32768 |
SAE J1979要求としてMode$01のPID$44に目標燃空比の出力要求がある。
これ自体は基本目標噴射量を示すものではないが、通称λ(ラムダ、LAMBDA)と呼ばれる基本噴射量に対しての補正項である。
補正項であるため無単位で1.0を起点に上下に振らして噴射量の増加減を調整する。
つまり、1.0近傍の場合は基本目標噴射量がそのまま採用されていることになる。
まとめ
- 基本目標噴射量算出は吸気流量からそのまま算出できる。
- そこに補正を掛けることで実噴射量が確定する。
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