はじめに
エンジンの噴射制御全体のデータフローを記載する。(故障診断機関連情報からの推測)
大まかには以下に分かれる。
- フューエルカット判定
- 基本目標噴射量算出
- 噴射補正の算出
- 噴射量算出
- 噴射時間算出
全体構成
エンジンにおいての燃料噴射量を算出する基本構成を示す。
フューエルカット判定
基本は減速フューエルカットであり、他の判定はエンジン保護用となる。
- 減速フューエルカット
- 高回転フューエルカット(レブリミッター)
- 高速フューエルカット(スピードリミッター)
- 高圧フューエルカット
基本目標噴射量算出
ベースとなる噴射量を決定する。
ほぼ吸気流量が支配的となる。
噴射補正の算出
基本目標噴射量に対して各条件により補正をかける。
予測される全体像
各センサ系、制御系、プラント系をブロック図で表現すると下記のようになる。
まとめ
補正やフューエルカットなどの特殊動作を無視すると
- 空気流量
- エンジン回転数
が支配的であり、吸気流量はスロットル制御に大きく左右される。
補正は以下がメインとなる。
- 全領域空燃比センサ、O2センサによる空燃比補正
- 水温による温度補正
特に全領域空燃比センサ、O2センサによるフィードバックは法規、外部診断機要求にかなり密接な情報となる。
よって、注目するセンサは以下とする。
- O2センサ
- クランク角センサ
- MAF(吸気流量センサ)
- スロットルポジションセンサ
そして、注目するアクチュエータは当然インジェクタとなる。
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