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はじめに
100Base-T1のMIIの話。
登場人物
博識フクロウのフクさん
イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1
エンジニア歴8年の太郎くん
イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1
100Base-T1の詳細仕様
今回は残りの以下の話だね。
- MII
- クロック
- ハーネス最大長
- 伝送方式
まぁMIIのところが実は結構ボリュームあるからMIIのところだけの説明で終わるかな。
MII
MIIって何?
なんかの略だと思うけど、あまり聞き覚えがないなー。
MIIはMedia-Independent Interfaceの略だねー。
Wikipediaに記載が有ったんで持ってきた。
media-independent interface(MII、媒体独立インタフェース)は、もともとファストイーサネット(100メガビット・イーサネット)の媒体アクセス制御(MAC)ブロックをPHYチップに接続する目的で定義された標準インタフェースである。MII標準はIEEE 802.3uで規定されており、さまざまなタイプのPHYをMACに接続するのに使われる。MIIの存在によって、MACハードウェアを再設計または交換せずとも、多種多様な伝送媒体(ツイストペアケーブル、光ファイバーなど)に接続する各種のPHYデバイスを使用できる。言い換えれば、MIIとはMAC層を「媒体から独立させる」(”media-independent”とする)ためのインタフェースであり、これによってネットワーク信号の伝送媒体とは無関係に、任意のMACを任意のPHYと組み合わせて使える
Wikipediaより
PHYっていう物理層に変換するところとMACというデータリンク層の間のインターフェースってことかな?
そうだね。
Wikipediaにも記載されているように基本的には100base-TXの話になるんだけど、
100base-T1だともうちょい追加情報が必要となる。
それは一体?
前回の変調方式ともかかわるんだけど、
「4bitを3bitに変換する」
ってプロセスが入る。
そういえば、前回の変調方式のときに
100base-T1はPAM3で、「3レベル2bitが論理3bit分」だったね。
MACからの4bitを論理3bitに変換ってことかな?
その通り。
4B/3Bって表現のされ方をする。
さらに、変調方式も加えると
4B/3B/2Tって表現もあるね。
4B/3B/2T
その4B/3B/2Tってのがしっくりこないな・・・。
前回のPAM3の説明図に追記するとイメージ湧くかもね。
これ見てみ。
あー!
なるほど!
というか、そんな複雑な話でもなかったんだな。
4bit構成を3bit構成に直して、
それを3レベル2bit表現に変換してるだけだ。
だから4B/3B/2T
理解すれば、なるほどって表現だね。
ちなみに、100Base-TXの場合はどうなるの?
100Base-TXの場合は該当する言い回しは無いかなー。
あえて表現するならば、
4B/2B/2T
ってことになるんだろうけど。
そういえば!
光ファイバーに変換する際は4B/5Bという変換をすることはあるみたいだけどねー。
え?
4B/5Bってことは
4bit長を5bit長に変換ってこと?
データ増えるってことになるの?
うん。
信号を定期的に変化させないと、エッジで再同期が出来ないってことがあり得るんで、
5bit化すると同時にかならず信号が変化する状態を作りたいときにやるみたいだねー。
CANのスタッフビットと同じような理屈だ。
たしかCANは信号の変化というかエッジでサンプルポイントを再同期するんだっけか?
その理屈はCANだけじゃなかったんだねー。
そうそう。
エッジをうまく作るってのは通信をする上で結構重要なことなんだよ。
まとめ
まとめだよ。
- 100Base-T1の詳細仕様のうち、MIIについて説明。
- MIIはMedia-Independent Interfaceの略。
- 基本的には100Base-TX仕様で語られているインターフェース仕様。
- 100Base-T1は4B/3B/2Tという変換プロセスが入る。
- 通信をする上でエッジは重要。
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