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はじめに
組み込み向けプロトコルスタックの話。
登場人物
博識フクロウのフクさん
イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1
エンジニア歴8年の太郎くん
イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1
組み込み向けプロトコルスタック
で、今回は組み込み向けプロトコルスタックの話だっけ?
うん。
とりあえず、オープンソースでメジャーどころは以下3つだね。
- TINET
- uIP
- lwIP
3つもあるんだ。
それぞれどんな感じなの?
TINET
モノ自体はここから
で、ざっくり説明すると?
TOPPERS協会で公開されてる、
ITRON TCP/IP API仕様に準拠したコンパクトな TCP/IPプロトコルスタック。
FreeBSDのプロトコルスタックをベースにしたもので、
当然ITORON-OSとの親和性は高いね。
ITRONかー。たまに使うけど、TINETは初めて知った。
uIP
次はuIP。
マイクロIPと読む。
モノはここから入手できる。
一応、Wikipediaにのってた情報を拾ってきた。
uIPは、小規模な8ビットまたは16ビットのマイクロコントローラーで使用することを想定したTCP/IPのプロトコルスタックのオープンソースの実装である。 当初Swedish Institute of Computer Scienceにおける”Network Embedded System”グループのAdam Dunkelsによって開発され、BSDスタイルのライセンスでライセンスされた。
Wikipediaより
まぁオープンソースプロトコルスタックとしてはかなり有名なんだけど、
8年前くらいから更新は止まってしまってるね。
あら、そうなんだ。
lwIP
lwIPはLight Weight IPの略。
uIPの作者、Adam Dunkelsさんが最初に手掛けたんで、
uIPの後継と言ってよいだろう。
モノはここから入手できる。
うん。Wikipediaもその作者の名前が出てきてるね。
lwIP (lightweight IP)は、幅広く使用されているオープンソースのTCP/IPのプロトコルスタックの実装であり、組み込みシステム向けに設計されている。 lwIPは、元々はAdam DunkelsによってSwedish Institute of Computer Scienceにおいて開発されていた。 現在は、世界中の開発者のネットワークによって開発されメンテナンスされている。
Wikipediaより
こっちは現在進行形でメンテされつづけてて、
いろんなところで使われてるんじゃないかなー。
そーなの?
例えば?
STマイクロ社が提供しているマイコンライブラリ群のSDKに組み込まれていたり、
NXP社のMCUXpresso SDKに組み込まれてたり、
あとは、Mbedにも組み込まれてるんじゃないかなー。
へー。結構実績多そうだねー。
で、結局どのプロトコルスタックを使う?
で、3つのプロトコルスタックのうちどれを使うつもり?
まぁこの3つの中ではlwIPが安パイかな。
TINETも面白いんだけど、単体利用としてはlwIPの方がやりやすいだろう。
じゃー、次回からlwIPの説明だねー。
まとめ
まとめだよ。
- オープンソースなプロトコルスタック3つを紹介。
- TINET。
- uIP。
- lwIP。
- lwIPを使用予定。
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