バックナンバーはこちら。
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はじめに
ISO-TPのシミュレーションをしよう。のシリーズ。
AUTOSAR-CanTpを実際に動作させてみるためのリクエストメッセージ構築。
IS14229-1に準じたリクエストとレスポンスになるが、
詳細はそのうち説明予定。
登場人物
博識フクロウのフクさん
イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1
エンジニア歴8年の太郎くん
イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1
リクエスト用Python can-isotpのコード
まずはリクエスト用だけど、これは以前作ったものを連続リクエストできるように修正したものになる。
資産流用だね。
import isotp
import logging
import time
import threading
from can.interfaces.vector import VectorBus
class ThreadedApp:
def __init__(self):
isotp_params = {
'stmin' : 0,
'blocksize' : 0,
'wftmax' : 0,
'll_data_length' : 8,
'tx_padding' : 0xCC,
'rx_flowcontrol_timeout' : 1000,
'rx_consecutive_frame_timeout' : 1000,
'squash_stmin_requirement' : False,
'can_fd' : False,
'tx_data_min_length' : 8
}
self.exit_requested = False
self.bus = VectorBus(channel='0', bitrate=500000)
addr = isotp.Address(isotp.AddressingMode.NormalFixed_29bits, source_address=0xF1, target_address=0x10)
self.stack = isotp.CanStack(self.bus, address=addr, params=isotp_params, error_handler=self.my_error_handler)
def start(self):
self.exit_requested = False
self.thread = threading.Thread(target = self.thread_task)
self.thread.start()
def stop(self):
self.exit_requested = True
if self.thread.isAlive():
self.thread.join()
def send(self, msg):
self.stack.send(msg)
def my_error_handler(self, error):
logging.warning('IsoTp error happened : %s - %s' % (error.__class__.__name__, str(error)))
def thread_task(self):
while self.exit_requested == False:
self.stack.process()
time.sleep(0.001)
def shutdown(self):
self.stop()
self.bus.shutdown()
def sendrecv( app, msg ):
print("Send msg : %s" % (msg.hex()))
app.send(msg)
t1 = time.time()
while time.time() - t1 < 5:
if app.stack.available():
payload = app.stack.recv()
print("Recv msg : %s" % (payload.hex()))
break
time.sleep(0.2)
if __name__ == '__main__':
app = ThreadedApp()
app.start()
# リクエストメッセージ byte配列リスト
datas=[
bytes([0x22, 0x01, 0x0a]),
bytes([0x22, 0x01, 0x0a, 0x01, 0x0a, 0x01, 0x0a]),
bytes([0x22, 0x01, 0x0a, 0x01, 0x0a, 0x01, 0x0a, 0x01, 0x0a, 0x01, 0x0a, 0x01, 0x0a, 0x01, 0x0a, 0x01, 0x0a]),
]
# リクエストメッセージ連続送信
for i in range(len(datas)):
sendrecv(app, datas[i])
print("Exiting")
app.shutdown()
ポイントはリクエストメッセージをbyte配列のリストにしてるってところだね。
ってことは、
このリストを修正するだけでリクエストメッセージを変更出来たり、増減できたりするわけだ。
リクエストメッセージの意味は?
ところで、リクエストメッセージがいままでの適当な数列って感じじゃなくて、
なんか意味あり気な感じになってるけど?
まぁ一応ISO14229-1に則った形にはなってるね。
まだISO14229-1については語ってないので今今は気にしなくても良いけど、
Servcei$22の仕様に準じたリクエストメッセージになってる。
うーん、気にしないと言われたので気にしない。
(・・・ま、いっか。)
想定するレスポンス
で、このリクエストをした際の想定するレスポンスはどんな感じになってるの?
一応ISO14229-1の準ずる形として
0x62,0x01,0x0a,0x00…
みたいになる。
リクエスト側の0x01,0x0aを1セットとして、レスポンス側は0x01,0x0a,0x00を1セットとしてレスポンスする形になるような感じで実装してある。
あ、もう実装してあるんだ。
(うーん、このAUTOSAR-CanTp側の実装はいろんな意味で公開できんな。
理由1:無理やり繋いでるからコードがめっちゃ汚い。
理由2:TOPPERS協会以外でA-COMSTACKのコードを開示するのはコンプライアンス的にちょっと微妙かもしれん。
理由3:若干機密にかすってる。)
とりあえず、次回は実際に動かしてログを取ってみよう。
まとめ
まとめだよ。
- Python can-isotpのリクエスト用スクリプトを修正。
- 一応ISO14229-1に準拠したリクエストにしている。
- AUTOSAR-CanTp側も実装。
- こちらもSO14229-1に準拠したレスポンスにしている。
- 一身上の都合でコードは未公開。
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