はじめに
何かしらのネガティブな事象が発生した際に用いられる代表的な分析手法に「なぜなぜ分析」がある。
名前からも分かるように、問題に対して「なぜ(Why)」を繰り返し問い続けて真因を特定するというのが大まかな説明となる。
しかし、実際にやってみると中々うまく行くことは無い。
- 非現実的な解決策になってしまった。
- 現実的ではあるが単に作業が増えるだけで効果が期待できない。
- 原因がループしてしまい解決策が出てこなかった。
これらは「なぜなぜ分析」を行うための前提条件が揃っていないことに起因することが多い。
「なぜなぜ分析」を主軸に問題解決についての考え方を記載していく。
その他の付加価値系記事
https://www.simulationroom999.com/blog/category/miscellaneous-notes/added-value/
登場人物
博識フクロウのフクさん
イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1
エンジニア歴8年の太郎くん
イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1
発端
うーん、これはなぜか?
さらにこれがなぜか?
そしてなぜか?
何?どうしたの?
自分の存在意義について問うてるの?
ちがうよー!
ちょっと仕事で失敗したんで、上司に「なぜなぜ分析」してこいって言われたんでやってるんだよー。
ふーん。
で、うまくできそうなの?
いやーそれがねー。
なぜってやっていくと、話がループしたり、
どんでもなく大きな話になったりでとても解決策が出せる雰囲気が無いんだよねー。
それはたぶん本当にひたすら「なぜ」ってやってるからじゃない?
え?それが「なぜなぜ分析」なんじゃないの?
まぁ事象を具体的に表現しないとダメとかあるようだけど。
「事象を具体的」も大事なんだけど、
その問題点は「どこ」なの?そしてその問題点は「なに」?
え?それを「なぜなぜ分析」で出すんじゃないの?
なんとなくわかった。
まだ「なぜなぜ分析」を実施する条件が揃ってないね。
「なぜなぜ分析」の条件
じゃー「なぜなぜ分析」を実施する条件って何さー?
さっきも言ったけど、
問題点の「どこ」と「なに」だね。
「なぜなぜ分析」は「なに」に対して「なぜ」を問うんで、
「なに」が無ければ成立し得ることは無い。
ガーン!
・・・。
・・・。
助けてーフクさーん!!!
(まぁこうなるわな。)
事例用の題材
まぁとりあえず、簡単に一個事例にそってやってみようか。
今やってるのじゃダメ?
ダメ。
それは太郎くんがやんないと意味ないでしょ。
ぐうの音も出ない。
事例としては「引っ越し」あたりが良いかな。
引っ越し?
これが良い理由とかあるの?
うん。
引っ越しってプロセスとしては割と一直線で複雑性は少ない。
しかし、実際に工程を洗い出すとまぁまぁあるんで、
題材にはするにはちょうど良いんだよ。
じゃー、それでお願い。
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