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はじめに
の、
MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第5章 その99【各種フーリエの関係性】
を書き直したもの。
前回までで複素フーリエの任意周期化が完了。
これからフーリエ変換に向けての話が始まる。
これからフーリエ変換?
実数フーリエ、複素フーリエとやってきたが、
そろそろ目的のフーリエ変換に入る予定。
ただ、一旦ここで各種フーリエの関係性を認識しておこうと思う。
フーリエ変換を含めた各種フーリエの関係性
これまでのも含めてフーリエ変換を書きまラベルと以下になる。
- 実数フーリエ級数
- 実数フーリエ係数
- 複素フーリエ級数
- 複素フーリエ係数
- 逆フーリエ変換
- フーリエ変換
ここで、逆フーリエ変換とフーリエ変換の順番が逆にように思った人もいるだろう。
これは書き間違えとかではなく、意図的にこの順番にしている。
これらを比較表としてまとめると以下になる。
実数系 | 複素数系 | 周波数領域系 | |
波の合成 | 実数フーリエ級数 | 複素フーリエ級数 | 逆フーリエ変換 |
係数算出 | 実数フーリエ係数 | 複素フーリエ係数 | フーリエ変換 |
角周波数 | 自然数\(n\)基準(離散) | 整数\(n\)基準(離散) | 実数\(\omega\)基準(連続) |
ちなみに角周波数は、\(\cos(nx)\)で言うところの\(n\)相当の部分を指している。
実際には角周波数に変換する式が入るが。
いままでは、
級数をやってから係数をやったわけであるが、
そうして見ると、逆フーリエ変換が級数相当で、フーリエ変換が係数相当になることが分かるだろう。
つまり、いままでの流れを加味すると、
逆フーリエ変換をやってから、フーリエ変換をやるってのが自然ってことになる。
実際のところは
フーリエ変換を知りたくて始まったのに、
先に逆フーリエ変換の話になるのは少々面白い話ではある。
実際のところは逆フーリエ変換というより、
「フーリエの積分公式を求める」
って流れなる。
逆フーリエ変換、フーリエ変換の話が終わることには、
フーリエの積分公式自体は逆フーリエ変換を示しているということがわかるわけなのだが、
これは追々説明しよう。
まずは「フーリエの積分公式を求める」ってところを解決する。
まとめ
- 各種フーリエについてまとめてみた。
- いままでは級数→係数の順番でやっていたため、逆フーリエ変換→フーリエ変換の順番が自然。
- 実際には「フーリエの積分公式を求める」ことになるが、これは逆フーリエ変換そのものである。
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