MATLAB、Python、Scilab、Julia比較ページはこちら
https://www.simulationroom999.com/blog/comparison-of-matlab-python-scilab/
はじめに
の、
MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第5章 その83【複素フーリエ係数⑧】
を書き直したもの。
複素フーリエ係数のシリーズ。
今回は、複素指数関数の直交性をJuliaで確認する。
【再掲】複素指数関数の直交性確認内容
まずは複素指数関数の直交性確認内容を再掲
\(
\begin{eqnarray}
e^{ix}\cdot e^{-ix}&=&6.28319\\
e^{ix}\cdot e^{-i2x}&=&0.00000\\
e^{i2x}\cdot e^{-i2x}&=&6.28319\\
e^{i3x}\cdot e^{-i2x}&=&0.00000
\end{eqnarray}
\)
今回は、これをJuliaで確認する。
Juliaコード
Juliaコードは以下。
using LinearAlgebra
using Printf
BLAS.set_num_threads(1); #
N = 1000000; # 要素数
L = pi; # 0を中心とした±幅
x=range(-L,L,length=N); # x軸
dx = 2*L/N; # Δx
y=transpose(exp.(1im*1*x))*exp.(-1*1im*1*x)*dx;
@printf("e^(ix)・e^(-ix)=%.5f+i(%.5f)\n",real(y),imag(y));
y=transpose(exp.(1im*1*x))*exp.(-1*1im*2*x)*dx;
@printf("e^(ix)・e^(-i2x)=%.5f+i(%.5f)\n",real(y),imag(y));
y=transpose(exp.(1im*2*x))*exp.(-1*1im*2*x)*dx;
@printf("e^(i2x)・e^(-i2x)=%.5f+i(%.5f)\n",real(y),imag(y));
y=transpose(exp.(1im*3*x))*exp.(-1*1im*2*x)*dx;
@printf("e^(i3x)・e^(-ix)=%.5f+i(%.5f)\n",real(y),imag(y));
処理結果
処理結果は以下。
e^(ix)・e^(-ix)=6.28319+i(0.00000)
e^(ix)・e^(-i2x)=-0.00001+i(-0.00000)
e^(i2x)・e^(-i2x)=6.28319+i(0.00000)
e^(i3x)・e^(-ix)=-0.00001+i(-0.00000)
書き方はMATLABとほぼ一緒。
Juliaでの虚数単位はimになる。
この点に注意。
まとめ
- 複素指数関数の直交性をJuliaで確認した。
- おおよそ狙い通りの挙動ではあるが、三角関数由来の誤差は入る。
- 虚数単位がimになることに注意。
MATLAB、Python、Scilab、Julia比較ページはこちら
マンガでわかるフーリエ解析
Amazon.co.jp
手を動かしてまなぶ フーリエ解析・ラプラス変換
Amazon.co.jp
物理数学 量子力学のためのフーリエ解析・特殊関数
物理数学 量子力学のためのフーリエ解析・特殊関数 | 柴田 尚和, 是常 隆 | 数学 | Kindleストア | Amazon
Amazonで柴田 尚和, 是常 隆の物理数学 量子力学のためのフーリエ解析・特殊関数。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみい...
単位が取れるフーリエ解析ノート
https://amzn.to/3V83fIl
今日から使えるフーリエ変換 普及版 式の意味を理解し、使いこなす
https://amzn.to/3ysbfvf
コメント