MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第5章 その47【フーリエ係数⑪】

MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第5章 その47【フーリエ係数⑪】 数値計算
MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第5章 その47【フーリエ係数⑪】

バックナンバーはこちら。
https://www.simulationroom999.com/blog/compare-matlabpythonscilabjulia5-backnumber/

はじめに

フーリエ係数に至る道。
今回はフーリエ係数を求めるプログラムをJuliaで実現。

登場人物

博識フクロウのフクさん

指差しフクロウ

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

技術者太郎

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

【再掲】フーリエ係数を求めるプログラムフロー

太郎くん
太郎くん

まずは、プログラムフローを再掲。

  • csvファイル読み込み
  • 各種変数初期化
  • フーリエ係数算出
  • n=10,50,200のパターンでフーリエ級数で波形を合成
  • グラフにプロット
フクさん
フクさん

今回はフーリエ係数を求めるプログラムをJuliaで実現。

Juliaコード

フクさん
フクさん

まず、使用する波形を取り込んだcsvファイル

フクさん
フクさん

Scilabコードは以下になる。

using PyPlot
using CSV
using DataFrames
using Printf

N=1000;  # 係数算出項数(同定元波形のplotよりも少なく)
csv_data=CSV.read("wave.csv", DataFrame); # 同定波形読み込み
wave = csv_data[:,1];
points=length(wave); # 波形のplot数取得
fx=wave'; # 波形を行ベクトルへ
dx=2*pi/points; # 1plotあたりのx軸幅
x=range(-pi,pi,length=points); # -π~+πの範囲で波形plot数分の等差数列

a = zeros(1,N); # a係数群格納用
b = zeros(1,N); # b係数群格納用

for n = 1:N
    # 係数a_n算出
    # a_n = (1/π)∫f(fx)cos(nx)dx
    a[n] = fx*cos.(n*x)*dx/pi;
    
    # 係数b_n算出
    # a_n = (1/π)∫f(fx)cos(nx)dx
    b[n] = fx*sin.(n*x)*dx/pi;
end
# 係数a_0算出
a0=sum(fx)*dx/pi;

Ns = [10,50,200];

for i = 1:length(Ns)
    NN = Ns[i]; # 今回のa_n,b_n項数
    
    # f(x)=a_0+Σ(a_n cos(nx)+ b_n sin(nx))
    Fourier_series=ones(1,points)*a0/2;
    for n = 1:NN
        Fourier_series = Fourier_series+(a[n]*cos.(n*x)'+b[n]*sin.(n*x)');
    end
    # 元波形とフーリエ級数波形の表示
    subplot(length(Ns),1,i);
    plot(x, fx,linewidth = 3);
    plot(x, Fourier_series',color="r", linewidth = 2);
    title(@sprintf("n=%d",NN));
    ylim([-0.1,1.1]);
    xlim([-pi,pi]);
    grid();
end

処理結果

フクさん
フクさん

処理結果は以下。

フーリエ係数算出(Julia)

考察

フクさん
フクさん

CSVファイルの読み込みとDataFrames扱うパッケージが必要となる。
よって、事前に以下を実施しておく必要がある。

import Pkg;
Pkg.add("CSV");
Pkg.add("DataFrames");
太郎くん
太郎くん

まぁ、デフォルトでCSVファイル、DataFramesを読み書きできるわけじゃないのか。
でも、パッケージとしてすぐインストールできるなら、それほと困らないか。

フクさん
フクさん

コード自体はほぼMATLABと一緒だが、
ベクトルを扱うため、各所でドット演算子が必要になる点に注意だな。

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • フーリエ係数を求めるプログラムをJuliaで実現。
  • おおよそ元の波形を再現できる係数が算出できている。
  • 不連続点では流石に振動している。

バックナンバーはこちら。

マンガでわかるフーリエ解析

https://amzn.to/4azyPDj

手を動かしてまなぶ フーリエ解析・ラプラス変換

https://amzn.to/4bDH3vu

物理数学 量子力学のためのフーリエ解析・特殊関数

https://amzn.to/4bsygfU

単位が取れるフーリエ解析ノート

https://amzn.to/3V83fIl

今日から使えるフーリエ変換 普及版 式の意味を理解し、使いこなす

https://amzn.to/3ysbfvf

コメント

タイトルとURLをコピーしました