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はじめに
の、
MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第3章 その22【ガウシアンフィルタ⑧】
を書き直したもの。
畳み込み演算のガウシアンフィルタの話になる。
今回はPython(NumPy)で実施してみる。
使用する畳み込みカーネルと画像
まずは畳み込みカーネルと画像の再掲。
畳み込みカーネル
\(
\displaystyle K_{3\times3}=\frac{1}{16}
\begin{bmatrix}
1 & 2 & 1 \\
2 & 4 & 2 \\
1 & 2 & 1 \\
\end{bmatrix}
\)
画像
これをPython(NumPy)で実現する。
Pythonコード
Pythonコードは以下になる。
import numpy as np
import cv2
# 畳み込み演算
def convolution2d(img, kernel):
m, n = kernel.shape # カーネルサイズ取得
# カーネル中心からみた幅
dy = int((m-1)/2) # カーネル上下幅
dx = int((n-1)/2) # カーネル左右幅
h, w = img.shape # イメージサイズ
out = np.zeros((h, w)) # 出力用イメージ
# 畳み込み
for y in range(dy, h - dy):
for x in range(dx, w - dx):
out[y][x] = np.sum(img[y-dy:y+dy+1, x-dx:x+dx+1]*kernel)
return out
def gaussian_test():
img = cv2.imread("dog.jpg")
h, w, c = img.shape
# ガウシアンフィルタ用のkernel
kernel_gauss = np.array([[1/16, 2/16, 1/16],
[2/16, 4/16, 2/16],
[1/16, 2/16, 1/16]])
img_gauss = np.zeros((h, w, c))
# ガウシアンフィルタ
img_gauss[:,:,0] = convolution2d(img[:,:,0], kernel_gauss)
img_gauss[:,:,1] = convolution2d(img[:,:,1], kernel_gauss)
img_gauss[:,:,2] = convolution2d(img[:,:,2], kernel_gauss)
cv2.imwrite("dog_gaussian.jpg",img_gauss)
return;
gaussian_test()
処理結果
そして処理結果。
考察
MATLABの時もそうだったが、並べて比べないと差がわからない。レベル。
畳み込み関数はMATLASBの時と同じくconvolution2d。
畳み込み演算をしているのは、
out[y][x] = np.sum(img[y-dy:y+dy+1, x-dx:x+dx+1]*kernel)
の部分。
sum関数の挙動がMATLABと異なり、行列全体の総和を算出している。
MATLABと同じような挙動のsumにするには、axisというオプションを使うことになる。
まぁ、今回は行列全体の総和が一発で算出できる方が助かるが。
これも内積と置き換えてOK.
行列の形状から、ベクトルに変更した上で実施可能。
RGBそれぞれに演算するため、同一処理を3回実施している点も一緒。
まとめ
- Python(NumPy)でガウシアンフィルタを実施。
- 畳み込み演算は関数化。
- NumPyのsumは行列の総和。
- 行、列の総和の場合はaxisオプションを使用。
- RGB 3chに対して同じ処理を実施。
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