【入門】グレースケール【数値計算】

【入門】グレースケール【数値計算】 数値計算
【入門】グレースケール【数値計算】

MATLAB、Python、Scilab、Julia比較ページはこちら
https://www.simulationroom999.com/blog/comparison-of-matlab-python-scilab/

はじめに


MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第3章 その9【グレースケール①】
MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第3章 その10【グレースケール②】

を書き直したもの。

画像処理を試す場合、RGBではなく、グレースケールで試すことが多い。
というわけで、まずは画像をグレースケール化するところの話をする。
グレースケールも種類があるので、代表的なものの確認もしておく。

グレースケールの方が楽ちん?

これから様々な画像処理をしていくが、
その前に、グレースケール化の話をしておく。
端的に言うと、画像の白黒化をする。

なぜカラーなものをグレースケール化するかというと、
白黒は1チャンネル。
カラーは3チャンネル。
白黒で出来たことは、カラー時には同じことをRGBそれぞれのチャンネルに実施すればOK。

つまり、グレースケールで何かしら画像処理ができることが確認が取れれば
同じことRGBそれぞれにやっていまうだけでOK。
だから、お試しの段階ではグレースケールにしておいた方が分かりやすい。

グレースケールの種類

グレースケールに変換するようなライブラリがあることが多いが、
ここでは、使用しない予定。
ガチな演算で行うことになるが、それほど複雑な演算にはならない。
問題は、グレースケールにもいくつか種類があり、
その種類を認識した上で適切なものを選択する必要がある。
(と言っても、大体一択にはなるんだけど。)

グレースケールの種類は有名どころで、RGB平均、CIE規格、SDTV規格、HDTV規格、Gチャンネル。
それぞれのRGBに対しての補正値を示したがこの表になる。

グレースケール種別RGB備考
RGB平均0.33330.33330.3333
CIE規格0.21260.71520.0772国際照明委員会
SDTV規格0.29900.58700.1140標準画質テレビ
HDTV規格0.21260.71520.0722高精細テレビ
Gチャンネル0.00001.00000.0000Gのみ抽出

RGB平均以外は、Gが強めでBが弱めって感じ。
なぜ、こんな感じになるかというと、
諸説あるが、人間の目は緑を強く感じるらしい。
よって、グレースケールにした際は、Gの成分を強めに残した方が、カラー時の印象に近くなるようだ。

OpenCV等のライブラリはSDTV規格を使用しているらしい。
よって、ここでは、それに則ってSDTV規格のグレースケールで進めるつもり。

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