MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第2章 その18【最小二乗法⑰】

MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第2章 その18【最小二乗法⑰】 数値計算
MATLAB,Python,Scilab,Julia比較 第2章 その18【最小二乗法⑰】

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はじめに

平均、分散、共分散を用いた1次関数最小二乗法の係数算出について。
今回は、総和、平均値の定義及び変形式の確認する。

登場人物

博識フクロウのフクさん

指差しフクロウ

イラストACにて公開の「kino_k」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=iKciwKA9&area=1

エンジニア歴8年の太郎くん

技術者太郎

イラストACにて公開の「しのみ」さんのイラストを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=uCKphAW2&area=1

いろいろ定義や変形式を確認

フクさん
フクさん

まずは、総和、平均値、分散、共分散の定義及び変形式を確認していく。

太郎くん
太郎くん

前回は、おおよその勘で出来そうって感じの仮説を立てたから
それを構成する要素を一つずつ確認していくってことだね。

フクさん
フクさん

そうそう。

総和

フクさん
フクさん

まずは総和。

太郎くん
太郎くん

それは単純に全部足せばOKってだけだよね。

フクさん
フクさん

式で書くと以下になる。

\(
\displaystyle \sum y_i
\)

フクさん
フクさん

ちなみに、暗黙的に\(\displaystyle \sum_{i=1}^n\)なんだけど、ここは毎回書くとめんどくさいので省略してる。

太郎くん
太郎くん

まぁここは悩むところはないな。

フクさん
フクさん

そして、今回使う式としては以下のような係数と要素数の積を\(\displaystyle \sum\)で表現することを明記しておこう。
これは重要な式なので後で使う。

\(
\displaystyle a\sum 1 = an
\)

太郎くん
太郎くん

これは以前出てきたやつだね。

総和と平均の関係

フクさん
フクさん

総和がわかると自然と平均もわかる。

太郎くん
太郎くん

要素数で割ればOKだよね。
今回だとnで割ればOKかな。
たぶんこんな感じかと。

\(
\displaystyle \bar{y}=\frac{1}{n} \sum y_i
\)

太郎くん
太郎くん

\(\bar{y}\)ってのが平均値?

フクさん
フクさん

そうそう。
平均値は変数の上にバーを置く書き方をするのが通例となってる。

フクさん
フクさん

そして、これの変形をしておこう。

\(
\displaystyle n\bar{y}=\sum y_i
\)

太郎くん
太郎くん

nを左辺から右辺に持ってきただけだね。

フクさん
フクさん

これも重要な式なので後で使う。

まとめ

フクさん
フクさん

まとめだよ。

  • 総和の定義を確認。
    • 単に足すだけ。
    • 係数×要素数をΣを使って表現するパターンもある。
  • 平均値の定義と変形。
    • 総和を要素数でわればOK。
    • 要素数を右辺から左辺に持ってきた変形式が重要。

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